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相次ぐクマ出没…県議連が知事に対策を緊急要望

市街地でのクマの出没や人身被害が相次ぐ中、県議会の議員連盟がツキノワグマ対策などを盛り込んだ要望書を県に緊急提出しました。

■山岳環境保全についての議員連盟 宮沢敏文会長
「大変な状況であります。県民生活が非常に不安定になっている」

クマの人身被害などが相次ぐ中、会派を超えた県議会の議員連盟が阿部知事に緊急要望書を提出しました。

■山岳環境保全についての議員連盟 宮沢敏文会長
「知事に、すぐに(対策)しなきゃいけないと。これから冬眠を控えて、クマの活動が非常に激しくなってくる時期でありますので」

県に求めるのは、野生鳥獣の生態や行動を把握し被害対策などを統括する自治体職員「ガバメントハンター」の導入です。

■山岳環境保全についての議員連盟 宮沢敏文会長
「地域にはどういう野生鳥獣が住んでいて、共生するためにはどう個体調整もしなきゃいけないかっていうことを皆でやれるリーダー(を育成してほしい)」

これに対し阿部知事は、クマの被害現場の検証や被害対策の実地指導を行うクマ対策員を10月中に非常勤職員として任用したいと答えました。

■阿部知事
「もし万が一のことがあった時に、行政としては中途半端な責任の負い方にならざるを得ないと思いますので、そういった観点から公務員化することが必要だとかねてから思っていまして」

また阿部知事は、センサー技術を持った県内企業と連携し、「デジタル社会の武器」も生かしたクマ対策に取り組む考えにも言及しました。