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江戸時代の献立書を元に女子大学生が弁当を再現

下諏訪町で、江戸時代に残された記録を元に大学生が弁当を作りました。全国各地を回り、日本地図を作ったあの有名な人物も食べたかもしれません。

盛りだくさんのメニューが詰まった弁当。
200年以上前、江戸時代に残された記録を元に作られました。
弁当がお披露目されたのは、下諏訪町の下諏訪宿本陣岩波家。
日本地図の作成で知られる伊能忠敬の測量隊が1809年9月に宿泊した際の食事内容が献立書に残されていました。

それを元に再現されたのが「下諏訪宿本陣 EDO BENTO」です。
開発したのは実践女子大学の学生2人。和食の料理人に調理してもらい、学生や教授など約10人が試食しました。

■試食した学生
「丁寧に作られていて、味もおいしくて、実際に現代にある食べ物を使って実際に昔の方が食べられていたものを食べられるのはとても貴重な機会だなって」

記録が残っていたのは食材のみ。調理方法は江戸時代に書かれた料理書などを読んで推測しました。地域の伝統食材も使い、観光客向けに見た目やおいしさにもこだわって仕上げました。

■実践女子大学4年 山崎結花さん
「江戸らしさというところと、現代の観光客の方にも食べていただける味という両方を備えているのかなとは思います」

■下諏訪宿本陣岩波家28代当主 岩波太佐衛門尚宏さん
「これをまた新たに新しいお客さんに提供できると思うと、こんなうれしいことはございません。リピーターが増えていくような、そんな観光をこれから目指していきたいと」

具材の組み合わせを変えた3種類の弁当を今後、地元の観光地などで提供することを目指します。