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中野市4人殺害事件裁判 検察側の医師が証言

おととし中野市で4人が殺害された事件の裁判員裁判で、検察側の医師は「被告が犯行時、錯乱状態だった」という弁護側の主張を否定しました。

2023年5月25日、中野市江部で散歩中の女性2人と駆け付けた警察官2人がナイフや猟銃で殺害されました。
中野市の農業・青木政憲被告(34)が殺人などの罪に問われ、初公判から黙秘を続けています。

19日の法廷では、被告の精神鑑定をした検察側の医師が前回に続いて証言しました。
医師は、被告が女性2人に腹を立てた動機には妄想が関係するものの、一度自宅に戻ってナイフを取り、さらに鍵の付いたロッカーから銃を持ち出し、遺体を片付けるなど目的に沿った行動をしていて、弁護側が主張する「妄想に支配された錯乱状態」とは言えないと指摘しました。