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10秒の沈黙後…「黙秘します」 4人殺害事件裁判

中野市で男女4人が殺害された事件の初公判で、殺人などの罪に問われている被告の男は、「黙秘します」と述べ認否を明らかにしませんでした。

2023年5月、中野市江部で、散歩中の女性2人と駆け付けた警察官2人がナイフや猟銃で殺害されました。
この事件で、殺人などの罪に問われている青木政憲被告(34)の裁判員裁判が、長野地裁で始まりました。

初公判で、青木被告はグレーのシャツに緑色のズボン姿で入廷。
裁判長が「公訴事実と違うところはありますか」と問うとおよそ10秒間の沈黙の後……

■青木被告
「黙秘します」

青木被告は、起訴内容についての認否を明らかにしませんでした。
冒頭陳述で、検察側は、「被告には妄想症があったが、判断能力に問題はなく完全責任能力がある」と主張。

さらに検察側は、事件の証拠として青木被告が事件前日まで弟とやり取りしていたLINEの内容などについて説明しました。

■青木被告
「ごっつええナイフ買ったった」
「今年はこれで人をいっぱい殺すで」

このようなメッセージを送信していたことが分かりました。
一方、弁護側は「被告は統合失調症だった」として心神耗弱を主張する方針です。

あす5日は、被告人の母親の証人尋問を予定していて、判決は、来月14日に言い渡される予定です。