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秋の味覚「小ブナ」の出荷開始

上伊那地域の秋の味覚「小ブナ」の出荷が2日から中川村で始まりました。今年の猛暑の影響はこんな所にも…。

ピチピチと元気よく跳ねる「小ブナ」。
中川村の根井昭男さんは、休耕田約20アールで3カ月にわたり小ブナを養殖してきました。
8月31日、泥を吐かせるためにいけすに移し、2日朝、JAの職員と共に出荷用の袋に。
待ちに待った出荷作業でしたが、根井さんはこの表情…。

■根井昭男さん
「残念なことに昨年よりも数量が少なかったことが反省点」

例年は1.4tを出荷していましたが、今年は猛暑の影響で約およそ800kgに減りました。
小ブナの飼育は水温が28℃ほどが適しているということですが、今年は35℃を超える日もあったそうです。

■根井昭男さん
「(水温が)30℃オーバーは魚に対しては厳しい状態。今年は池が全滅するような状況があったので、自然の温度には勝てないというのが自分の気持ち」

サイズは小ぶりですが、脂も乗っていて品質は良いそうです。
上伊那地域では甘露煮などにして食べる習慣があり、9月中旬には出荷のピークを迎えます。