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ネコの多頭飼育崩壊 動物愛護センターを直撃

ペットが繁殖を繰り返すなどして、世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」。
この問題が今、長野市の動物愛護センターを直撃しています。

■記者
「中に入ってみると、このようにゲージの中にたくさんの猫がいますが…保護された猫なんです」

その数47匹。
先月の時点では10匹程度でしたが、今月になって一気に38匹の猫がセンターに収容されました。

その訳は…。

■長野市保健所動物愛護センター・笠原和浩 所長
「(飼い主が)体調を崩して世話ができない状況になってしまって、親族から引き取ってもらえないかという相談があって収容した」

飼い主は、長野市に住む一人暮らしの男性。
保健所の職員が家を訪れると…

■長野市保健所動物愛護センター・笠原和浩 所長
「家の中にたくさんの猫が残された状況。家も少し荒れたような状況」

過剰に繁殖し適正な飼育ができなくなる『多頭飼育崩壊』だったとみられています。
保護した猫は全て、不妊・去勢の手術を行い、弱っている猫は治療も受けさせました。

■長野市保健所動物愛護センター・笠原和浩 所長
「あの三毛猫なんですが、来た時には歯がぐらぐらで餌が食べられない状態。今は動物病院で歯も抜いて口の炎症も収まって、餌も食べられるようになってきた」

現在保護されている47匹に対し、最大収容数は50匹。
センターは、平日の譲渡会の時間を延長するなどして受けて入れてくれる人を探しています。

■長野市保健所動物愛護センター・笠原和浩 所長
「家族として最後までケアしてくれる人に譲り受けてもらいたい」

16日は、予約不要の臨時の譲渡会を開くということです。