県内ニュース

ヒロシマ原爆から80年 県内でも核廃絶を訴え

広島に原爆が投下されて6日で80年です。長野市で開かれた原水爆禁止長野県大会では、4歳で被爆した女性が自らの経験を語り、核兵器の廃絶を訴えました。

■「黙祷」

午前8時15分。広島に原爆が投下された時間に合わせ、黙とうを捧げました。
大会には50人が参加し、4歳の時に広島で被爆した今井和子さんが自らの経験を語りました。

■今井和子さん
「8時15分にピカッと閃光が、ものすごい閃光でした。そしてドーンと下から突き上げるような爆音」

今井さんは去年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことにも触れました。

■今井和子さん
「今の世界の動きは、核兵器廃絶に逆行しています。でも、希望は捨てません。世界唯一の被爆国から核兵器をなくそうとメッセージを発信すれば、世界は変わります」

今年3月末で被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は初めて10万人を下回り、平均年齢は86歳を超えました。

■長野県原爆被害者の会 前座明司副会長
「被爆者の方も高年齢化して、本当にいなくなるんですよね。どうして被爆者の方々が核兵器の廃絶を訴え、被爆の現実を訴えてきたか、ぜひ皆さんに知っていただきたい」

集会では「核兵器の無い平和な社会のため行動を続ける」とアピールを採択しました。