県内ニュース

田んぼはひび割れ 猛暑と雨不足でコメ農家に危機感

この連日の猛暑に加え「雨不足」が重なり、コメ農家からは秋の収穫を心配する声が聞こえてきました。

■記者
「飯山市です肌が焼けるような強い日差しが照り付けています。この暑さでこの地域の田んぼでは今異変が起きています」

県内有数の米どころとして知られる飯山市。
青々とした稲が広がり順調に生育しているように見えますが…

■記者
「結構深いですね、ひびが手がすっぽり入ってしまいそうな。完全にカラカラ」

飯山市旭でコシヒカリを育てる武田龍徳さんの田んぼでは、水が干上がり地面がひび割れてしまっています。

(Q今年のこの暑さと雨の少なさはどう?)

■武田龍徳さん
「こたえている」

飯山の7月の降水量は平年値で155ミリ。
しかし、きのうまでに降った雨の量は、わずか8ミリと、このままではコメの生育に大きな影響を及ぼします。

■武田龍徳さん
「穂が出なくなるか出たとしても『胴割れ』と言って(コメが)割れてしまう」

飯山市では、渇水によるコメの収穫量の減少を防ごうと、農業用の給水所を従来の2カ所から4カ所に増やしました。
武田さんは、今月15日からこの給水所を利用。
1日平均で10往復ほどし乾いた田んぼに水を入れていますが…

■武田龍徳さん
「ひび割れちゃうと(水が)深く入っていくから、早く(田んぼに水が)回らない」

今は、水が最も必要な出穂期直前。
コメ農家は雨を待ちわびる日々です。

(Q天気予報で確認しているのは?)

■武田龍徳さん
「雨マーク」

長野地方気象台によると中野飯山地域では、今後数日間まとまった雨は降らない見通しで、コメ農家による懸命の作業はもうしばらく続きそうです。