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深刻な運転手不足のバス会社が期待の若手運転手採用

深刻な運転手不足などの影響で路線バスの減便や廃止などが続いています。
各バス会社で人材確保の動きが進む中、佐久市に本社を置く千曲バスでは期待の若手運転手2人が入社しました。

■「おはようございます」

佐久市出身の小林春輝さんと上田市出身の武井翠さん、共に21歳。
上田市などで路線バスを運営する千曲バスでは、運転手不足の解消に向け期待の若手運転手2人が入社しました。

小林さんは、鉄道・観光の専門学校を卒業後、千曲バスに入社。6月、路線バスの運転手としてデビューしました。

■千曲バス・小林春輝さん
「(普通自動車の)免許を取って運転が好きだなと思って自分の車を運転していたので(バス運転手を目指したのは)その延長かな」

高齢化などによる深刻な運転手不足。これまでバスの運転に必要な免許を取得できる年齢は21歳以上でしたが、2022年に19歳以上に引き下げられ、小林さんは「大型二種免許」を取得しました。

■千曲バス・小林春輝さん
「乗用車と違って、これだけ大きい車体を動かすのも楽しい。やっぱりお客さんを乗せて走っているのが楽しい」

一方、武井さんは高校時代にバスで通学していたことがきっかけで運転手に興味を持ち、今年5月に千曲バスに入社しました。

■千曲バス・武井翠さん
「自在にこんな大きい車を運転している姿を見て私もやってみたいという風に考えた」
現在は研修中で、先輩運転手の指導のもと公道での教習を行っています。

■千曲バス指導運転士・金子孝志さん
「若いだけあって教えることに対して理解力があって、飲み込みが早い」

■千曲バス・武井翠さん
「金子さんのようにスムーズな乗り心地の良い運転はまだ出来ていない」

千曲バスでは既に5人の女性運転手が活躍していて、武井さんも近くデビューする予定です。

■千曲バス・武井翠さん
「自分の運転が気にならないくらい身を任せていられる…心地の良い運転ができるバス運転手になりたい」

千曲バスの運転手の平均年齢は58歳。運転手不足の解消へ若い力に期待が高まっています。