ガソリン『カルテル疑惑』 第三者委が事実認定
県石油商業組合を巡るガソリン価格のカルテル疑惑について、第三者委員会は調査をした結果、「価格カルテルがあった」と発表しました。
■第三者委員会 田下佳代弁護士
「組合の一部の地区の事業者間において独占禁止法3条に抵触する不当な取引制限行為すなわち、カルテルがなされていたもと認められます」
県石油商業組合に加盟する複数のガソリンスタンドで、価格を事前に調整してカルテルを結んでいた疑いが浮上したのは今年2月。組合に対して、公正取引委員会が立ち入り検査をする事態に発展しました。
組合は調査の結果、「事実は確認できなかった」と県に報告しましたが、更なる調査を求められ、第三者委員会を設置しました。組合と関わりのない弁護士たちが調査をした結果、組合の8つの支部のうち「北信」と「佐久」、「上伊那」の3つの支部で価格の調整をしていたということです。
■第三者委員 田下佳代弁護士
「組合本部でも北信支部において価格調整が行われていたことは十分認識し、これを黙認していたと認められます」「支部からの働きによっても価格調整に応じない組合員に対し、支部長から相談を受けた専務理事らが価格調整に応じるよう要請を行うため組合員の会社を訪問した例があった」
また、組合が県にした2月の報告についても…
■第三者委員 田下佳代弁護士
「組合は先ほども申しました通り北信支部において価格調整の連絡がされていたことを認識していました。しかし、2月28日に県に行った報告では「報道の事実確認はできませんでした」と事実に反する報告をしている」
組合本部で価格調整の情報は共有されていたが組織として議論になっておらず機能不全だったと指摘しました。
■県石油商業組合 高見澤秀茂理事長
「今後は二度とこのような事案の発生の無きよう組織を挙げて改革・改善に努める」「消費者や関係者に対し心よりお詫び申し上げる」
第三者委員会の報告を受け県石油商業組合は30日午後、会見を開き、謝罪しました。
■県石油商業組合 平林一修専務理事
「カルテル行為を日常的にやっているということは全く承知していなかった」「うそをついているとかそういうことではなく本当に知らなかった」「(報告書の)精査をしていないので何とも言えないが、若干の齟齬が細かい部分であるのではないか」
報告書によると価格調整は『長年の慣習』として組織ぐるみで行われていたということです。市民からは怒りの声も聞かれました。
■長野市民(配達業)
「不正みたいな行為はやめてもらいたい」「もうちょっと安くなってくれないとこういう配達業しているので高くなればなるだけ赤字になっていっちゃうので」
■長野市民(東京から移住)
「(ガソリン価格が)なんで高かったのかなと9年前ぐらいに(長野に)来た時に思ったけど「ああやっぱりか」ってでも暴かれて良かった」「(阿部知事は)もっと怒った方が良いもっとはっきりした方が良い」
■長野市民
「全然違う会社なのに(ガソリンが)同じ値段だったりするので「あれ?」と思った時もあった」「同じ値段にしてしかもそれによって高くなっちゃうのは良くない」
■第三者委員会 田下佳代弁護士
「組合の一部の地区の事業者間において独占禁止法3条に抵触する不当な取引制限行為すなわち、カルテルがなされていたもと認められます」
県石油商業組合に加盟する複数のガソリンスタンドで、価格を事前に調整してカルテルを結んでいた疑いが浮上したのは今年2月。組合に対して、公正取引委員会が立ち入り検査をする事態に発展しました。
組合は調査の結果、「事実は確認できなかった」と県に報告しましたが、更なる調査を求められ、第三者委員会を設置しました。組合と関わりのない弁護士たちが調査をした結果、組合の8つの支部のうち「北信」と「佐久」、「上伊那」の3つの支部で価格の調整をしていたということです。
■第三者委員 田下佳代弁護士
「組合本部でも北信支部において価格調整が行われていたことは十分認識し、これを黙認していたと認められます」「支部からの働きによっても価格調整に応じない組合員に対し、支部長から相談を受けた専務理事らが価格調整に応じるよう要請を行うため組合員の会社を訪問した例があった」
また、組合が県にした2月の報告についても…
■第三者委員 田下佳代弁護士
「組合は先ほども申しました通り北信支部において価格調整の連絡がされていたことを認識していました。しかし、2月28日に県に行った報告では「報道の事実確認はできませんでした」と事実に反する報告をしている」
組合本部で価格調整の情報は共有されていたが組織として議論になっておらず機能不全だったと指摘しました。
■県石油商業組合 高見澤秀茂理事長
「今後は二度とこのような事案の発生の無きよう組織を挙げて改革・改善に努める」「消費者や関係者に対し心よりお詫び申し上げる」
第三者委員会の報告を受け県石油商業組合は30日午後、会見を開き、謝罪しました。
■県石油商業組合 平林一修専務理事
「カルテル行為を日常的にやっているということは全く承知していなかった」「うそをついているとかそういうことではなく本当に知らなかった」「(報告書の)精査をしていないので何とも言えないが、若干の齟齬が細かい部分であるのではないか」
報告書によると価格調整は『長年の慣習』として組織ぐるみで行われていたということです。市民からは怒りの声も聞かれました。
■長野市民(配達業)
「不正みたいな行為はやめてもらいたい」「もうちょっと安くなってくれないとこういう配達業しているので高くなればなるだけ赤字になっていっちゃうので」
■長野市民(東京から移住)
「(ガソリン価格が)なんで高かったのかなと9年前ぐらいに(長野に)来た時に思ったけど「ああやっぱりか」ってでも暴かれて良かった」「(阿部知事は)もっと怒った方が良いもっとはっきりした方が良い」
■長野市民
「全然違う会社なのに(ガソリンが)同じ値段だったりするので「あれ?」と思った時もあった」「同じ値段にしてしかもそれによって高くなっちゃうのは良くない」