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下請け法違反 日精樹脂工業に公取委が勧告

機械部品の型を下請け事業者に、無償で保管させたなどとして公正取引委員会は、坂城町に本社を置く日精樹脂工業に勧告を行いました。

下請法違反で勧告を受けたのは、坂城町に本社を置く日精樹脂工業です。
公正取引委員会によりますと日精樹脂工業は、去年2月から自社で所有するプラスチックを成形する機械部品の型を、長期間使用していないにも関わらず、下請け事業者13社に無償で保管させたということです。

「型の無償保管」は、全国で同様の事例が相次いでいて、17例目の勧告になりますが県内では初めてのケースです。
また、日精樹脂工業は、下請け事業者1社に発注した3600個の部品のうち1350個の発注を取り消し、おととし、下請け事業者が発注取り消しとなった部品の原材料調達にかかった費用など、1200万円余りを請求したところ、支払いに応じなかったということです。

公正取引委員会は、型の保管費や発注を取り消した部品の原材料費などを支払うよう勧告し、日精樹脂工業は下請け事業者と協議の上、支払いに応じる意向だということです。