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学童クラブのLGBTハラスメント問題 町教委謝罪

辰野町の学童クラブに勤務していた性的少数者の女性が、職員にハラスメントを受けたとされる問題で、町の教育委員会は対応が不適切だったと謝罪しました。

辰野町の教育委員会などによると、ハラスメントを訴えた伊東麗奈さんは、性的少数者(LGBT)であることを明かした上で、去年5月から11月まで学童クラブの支援員として働いていました。
勤務中、児童との会話の中で「私は男性も女性も好きになれる」と発言したところ、職員から「自分のことをさらけ出すな」などと強く怒られました。
弁護士から報告を受けた町教委は、不適切な対応があったことを認め謝罪しました。

■辰野町・宮沢和徳教育長
「つらく苦しい思いをさせてしまったことに対しまして、町教育長として深くおわび申し上げます」

会見後、取材に応じた伊東さんは…

■伊東麗奈さん
「自分が納得いくような会見ではなかった。差別も偏見も無ければこういうことは起きていないので。子どもたちが当たり前に、色々な人がいていいんだよということ、LGBTに限らず障害も含めてだし、理解できる場を設けたいと思っている」

町教委は、LGBTについての理解を深める研修会などを行い、再発防止に努めるとしています。