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キャビア以外も!村で味わうチョウザメの多彩な料理

阿智村の旅館で新たな会席料理の提供が始まるのを前に、試食会が開かれました。
使われるのは、「キャビア」で知られるチョウザメです。

キャビアが添えられたお造り。
刺身の正体は…チョウザメです。

■やま星料理長・新井通也さん
「味は淡泊で、何に近いかと言われると、フグのような身のコリコリとした食感」

ほかにも、西京焼きや、おかき揚げ、しゃぶしゃぶまで!

阿智村の温泉旅館「やま星」で6月から提供が始まるチョウザメのコース料理「囲炉裏会席」です。

15日、試食会が開かれ、スタッフが高級食材を堪能しました。

■やま星のスタッフ
「チョウザメのコリコリした食感とキャビアの塩加減が相性いい」

■やま星のスタッフ
「刺身で食べる時より身がホロホロとほぐれるような食感が変わって、炭火で焼いたことによって香ばしさが増しておいしい」

チョウのような形をしたウロコが特徴のチョウザメ。
試食会では、解体ショーも披露されました。

華麗にさばくのが、コース料理を提案した料理長の新井通也さん(37)です。
もともとキャビアの仕入れ先を探していたところ、村内で養殖されるチョウザメに出会い、去年から身や皮を使った料理の提供を始めました。
コース料理は今回が初めてです。

■やま星料理長・新井通也さん
「これほどにおいが全く無くて、臭みも無くて、淡泊な魚なので、何をしても使いやすい。魅力の詰まった食材だと思っている」

試食会には、料理に使われるチョウザメを養殖する池野大樹さんの姿もありました。
10年ほど前から養殖を始め、池野さん自身も割烹料理店を営み、チョウザメ料理を提供しています。
チョウザメの魅力が広く伝わればと期待します。

■村内でチョウザメを飼育・池野大樹さん
「阿智村で魚がいるので、興味を持ってくれる人たちがここをきっかけに出てきてくれるとうれしい。キャビアだけでないということを証明してもらえればうれしい」

「チョウザメ囲炉裏会席」は1泊2食付きの宿泊プランで提供され、3万9980円から。
キャビアだけじゃない、チョウザメの魅力を味わい尽くせるプランです。