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住宅型ホスピス登場 ミスト浴などで快適な入浴実現

末期がんや難病の患者のために医療体制を整えた住宅型ホスピスが松本市に完成しました。24時間365日、専門的なケアを提供します。

寝たままストレッチャーごと入れて、およそ40℃のミスト浴が出来る機械や。
座った状態で入浴ができる浴槽も…

■RwHOPE松本・小田隆一郎 施設長
「体の角度を変えることが出来るので、利用者様も楽な形で入浴することが出来ます」

末期がんや難病の患者をケアする住宅型ホスピス「ReHOPE松本」。
17日から入居者を受け入れるのに先立ち内覧会がありました。

専門の看護師が24時間365日常駐し、50室全てで、緩和ケアや人工呼吸器の管理など個別の状態に合わせたケアをします。
施設を運営するシーユーシー・ホスピスは、全国で住宅型ホスピスを展開していて、県内に開設するのは初めてです。

■ReHOPE松本・小田隆一郎 施設長
「重い病を患っている人でも、自宅のような環境で安心して過ごしてほしいという思いで松本市にオープンした。近隣の医療機関と協定を結んでいるので、もしもの時は医療を受けることが出来る」

松本市は2045年に高齢化率が38%になると見込まれています。
一方、人口10万人当たりの療養病床の数は、全国平均の25%に留まっていることから開設を決めたということです。

居住費用は月額5万3000円から5万8000円で、状況に応じて食費などの料金が別途かかります。
ペットや家族などの面会制限はなく、入居者が「自分らしく過ごせる」施設を目指します。