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「10日にも店頭に」政府備蓄米 精米工場を公開

流通量増加が、価格高騰の歯止めとなるのでしょうか。JA全農長野は、精米工場に運ばれてきた政府備蓄米を報道陣に公開しました。10日にも店頭に並ぶ予定です。

県内の精米工場に運ばれてきた政府備蓄米。玄米の状態の長野県産のコメ「コシヒカリ」と「風さやか」です。7日は、12.24トンが荷受けされました。

■精米卸売業者
「きょう搬入した玄米もまずは『国内産ブレンド米』として量販店に並ぶ予定」

気になるのは、『その価格』です。

■精米卸売業者
「小売価格 店頭での価格は我々の取引先は税別で(5キロ)3000円から3500円の間というところ」

備蓄米の流通量についてJA全農長野は3月、約7000トンを確保したと発表しました。さらに、この日の説明では、うち約1000トンが、県内小売店での流通分。残り約6000トンはJA全農長野の顧客であるコンビニなどの事業者に順次、販売され、全国での流通になるということです。

■JA全農長野 生産販売部 池田吉隆米穀課長
「一般的にはマーケットのメカニズムが働けば(米の)取引価格の上昇に歯止めが係る可能性が高いのではないか」

一方、関係者によりますと、首都圏などすでに、備蓄米の販売が始まっている地域でも、他のコメの価格が「すぐに下がった」ということは無く、価格の動向はまだ、先行き不透明なところも…備蓄米は、県内では10日から店頭に並ぶ予定だということです。