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路線バス減便対象地区の一部でスクールバス運行開始

長野市街地と周辺の中山間地を結ぶ一部の路線バスが廃止に向けて減便されたことを受け、対象地区の小中学校では、4日から、一部でスクールバスを使った登校が始まりました。

■「おはようございます」

午前8時前、長野市戸隠のバス停で子どもたちが乗り込んだのは、今まで利用していた路線バスではなく…スクールバスです。

■戸隠小学校6年生
「どれに乗ればいいのかなって最初思っていて、これ(スクールバス)なんだなと思って、今度から迷わずに乗れていいと思う」

■中野希友未アナウンサーリポート
「きょうから始まったスクールバス。最初のバス停を今出発しました。この後3つのバス停を経由して、戸隠小学校へ向かいます」

■戸隠小学校3年生
(Q.乗り心地はどうでしたか?)「楽しかった。ワクワクした。」

4日は始業式。1学期がスタートしました。戸隠小学校では、昨年度、児童のおよそ4割がアルピコ交通の路線バスを使って通学していました。
しかし、アルピコ交通は9月末で長野市街地と周辺の中山間地を結ぶ5つの路線を廃止する方針を決め、今月から大幅に減便して運行しています。
減便に伴う影響が10校128人の小中学生に及ぶ中、長野市教育委員会は新年度が始まるタイミングに合わせて急遽「スクールバス」を用意しました。
保護者は、変わらず通学出来ることに感謝する一方、生活への不安は拭えません。

■2年生の保護者
「学校で(バスを)出してくれるのでまだ良いんですけど、おじいちゃん、おばあちゃんが病院行ったりしているので、足がなくなっちゃうのはどうかなと思っている」

また、新1年生の保護者は…

■1年生の保護者
「社会の1歩目がある意味路線バスだった。本来であればそれを使って学校へ行ってという生活をしてもらいたかったのが正直なところ」

学校では、課外授業などでも路線バスを利用してきました。

■戸隠小学校・友野裕一校長
「子どもたちの活動をなるべく制限することはさみしいので、そうならないように考えていきたい」

長野市などは、廃止される方針の路線バスに代わる交通手段などを検討しています。