長野朝日放送・放送番組審議会(第317回)
開催年月日
2022/11/24
開催場所
4F 役員会議室
出席者
委員総数9名 出席委員数7名
- (出席委員)
- 遠藤守信委員長 丸山 貢一副委員長 小林玲子委員 西澤仁志委員 茂谷浩子委員 嶌田武司委員 加藤尚也委員
- (リポート提出)
- 青木恵里子委員 山口美緒委員
- (会社側出席者)
- 土屋英樹代表取締役社長 薮塚謙一常務取締役・報道制作担当 持田義取締役・放送番組審議会事務局長 五十嵐洋人取締役・編成業務担当 山岸寿美編成業務局長 小林明子報道制作局長 山下千帆編成業務局編成部長 上沢 賢一報道制作局報道制作部担当部長(番組プロデューサー) 箱田博正報道制作局報道制作部副部長(番組ディレクター)
議題
- 「秘蔵映像で紐解くセイジ・オザワ 松本フェスティバル 魂の30年」について
- その他の番組に対する意見要望について
- abnに寄せられた視聴者の声の概要について
- 2022年12月,2022年1月の単発番組について
- 次回議題について
議事の概要
- サイトウ・キネン・フェスティバルからセイジ・オザワ松本フェスティバルにつながる30年の歴史と誘致の秘話、ボランティアなどイベントを支える松本市民の精神性・文化性がエピソードを紐解く構成で紹介され、見ごたえがありながら、解りやすくまとめられ感動的な良い番組だった。
- 音楽祭を誘致し、30年間フェスティバルを裏方として支える松本市民にとっては、非常に誇りを感じる番組内容となっている。
- ボランティアが音楽フェスティバルの運営に関わることが珍しい時代からの取り組みが紹介され、事業を支える中核となっていることが分かった。
- 小澤征爾監督の存在感や音楽祭にかける意欲が圧倒的であり、過去の映像を駆使しながら充分に伝えていた。また、今年のコンサート終演時に不自由な体でステージに登場したシーンは感動的だった。一方、小澤監督の存在が大きいゆえに、将来のフェスティバル継続に対する展望や後継の若手を紹介すれば、存続への不安を払拭できたのではないか。
- 小澤監督が若手のリハーサルに飛び入りで指揮したシーンは、出色のエピソードで、演奏家の集中力が一気に変化する様子が映像から見て取れた。表情を捉えたカメラマンの撮影が秀逸だった。
- 番組進行の石丸幹二さんは、「題名のない音楽会」でクラシックの顔として馴染んでいることや、自身もフェスティバル出演経験があることから親しみを持った進行ぶりが番組に適役だった。また、信州大学の濱崎准教授もフェスティバル研究の第一人者として的確な指摘をしていて番組解説に適合していた。
- フェスティバルの全容を紹介したが、オーケストラの演奏を1曲すべて聞かせると、更にクラシック音楽を理解することに役立ったのではないか。曲名、作曲者、指揮者のテロップ表示をすべてで行うと、よりクラシックに関心を持てる内容になった。
- フェスティバルが「子供のための音楽祭」を継続しているのは、教育面で非常に重要なことで、もうすこしボリュームを割いても良かった。
- 松本が開催地に選ばれた経緯については、もう少し詳細を紹介しても良かった。
- 貴重な映像を有している局として、長野県を代表する音楽フェスティバルの今後を番組として発信して、地域文化に貢献して欲しい。
〇2022年10月にabnに寄せられた視聴者の声の総数はで175件(メール93件)、内訳は問い合わせ35件、意見59件、要望14件、苦情0件、その他67件だった。