長野朝日放送・放送番組審議会(第291回)
開催年月日
2020/04/23
開催場所
新型コロナウイルス感染症拡大予防のためレポート提出による書面開催
出席者
委員総数 9名 出席委員数 9名
- (レポート提出委員)
- 遠藤守信委員長 丸山貢一副委員長 中條功委員 小林玲子委員 岩井修委員 青木恵里子委員 山口美緒委員 西條浩章委員 嶌田武司委員
- (会社側出席者)
- 土屋英樹代表取締役社長 森田良平常務取締役・番組審議会事務局長 下平彰一編成業務・報道制作担当取締役 五十嵐洋 役員待遇編成業務担当補佐 郡司勝己報道制作局長 山岸寿美編成業務局長兼編成部長 井出真一編成業務局編成部専任部長 倉島崇志報道制作局報道制作部長 山﨑勇平ディレクター
議題
- テレメンタリー2020「マタギの里の光~秘境に生きる6年生~」について
- 放送番組の種別の公表
- abnに寄せられた視聴者の声の概要について
- 2020年5月の単発番組について(資料配布)
議事の概要
- 冒頭、秋山郷の四季の映像が、美しいと同時に長野県民でも山奥だと感じるインパクトがあり良かった。
- 限界集落の暗い話ではなく、たった一人の少年が村に夢をつなぐまさに”光”となっていて、タイトルに違わぬ内容だった。
- 「自然と人間」「教育」「家族」「親子」「地域」等、様々なテーマを改めて考えさせる良番組であった。
- 同じ年ごろの子を持つ親が見たときに、悩み多き子育てのヒントのようなものをくみ取ることができたのではないか。
- 過疎の村の小さな分校でもPBL(問題発掘型学習)が進められていたこと、またそれを番組で紹介したことに感心した。
- 弥夢君の存在と限界集落の厳しい現実。残酷すぎず、かといって過大な期待も持たせず、絶妙なバランスで伝わってきた。光と影、明と暗、両方伝えたことが番組に厚みを持たせた。
- やさしく透明感があり、芯の強さを感じさせるナレーションが番組内容に良く合っていた。
- 最初に地図が出たが、津南町との位置関係等もう少し詳しい表示があれば、全国の視聴者の理解がより深まったのではないか。
- テレメンタリーは30分という短い枠で、たくさんの良い素材を詰め込むため進行が急ぎ足となりがち。今回も視聴者によってはつていけないのではないかと感じた。また、アバンと本編で同じ映像を繰り返すのももったいないと感じた。思い切って直接本編から入るといった工夫があってもいいのではないか。
- 父と子、マタギ集団といった男中心の内容だったが、母親の言葉や地区の女性たちの思い等も語られると、バランスが良かったのではないか。
- 今回の舞台となった小赤沢集落のほか、秋山郷の集落の名称が幾つか登場したが、視聴者には少しわかりづらかったのではないか。
- 父の和人さんについて、マタギ集団の中で、あるいは小赤沢集落の中でどのような役割、ポジションなのか説明が欲しかった。それによって弥夢君が継承しようとしているものが変わってくるのではないか。
- 限界集落の未来という社会問題をテーマとするならば、事実を積み重ねることを基本にし、評価や誘導は極力しないことが大事。一部、制作側の意図を強調するようなテロップが、見る側の受け止めを邪魔するように感じた。
- 仕留めた熊を引いて運び皮を剥ぎ解体するシーンは、マタギの生活・文化を伝えるものだったと感じる一方、非常に生々しく誰が見ても心地良いものではないだろうと思った。
- 集落の存続やマタギ文化の継承等、まずは我々大人が考えるべき問題。社会の中のそれぞれの立場で、新たな時代において中山間地の生活、産業、社会を維持していくための責任と使命を強く感じさせられた。
○2019年10月~2020年3月分「放送番組の種別ごとの放送時間」について報告を行い承認された。
報告した内容は下記の通り。
- 「番組種別ごとの放送時間」
- 「CMの放送時間」
- 「基本番組表」
○2020年3月中にabnによせられた視聴者の声の総数は234件(内メール109件)、内訳は(お問合せ69件、ご意見40件、苦情0件、ご要望97件、その他28件)だった。