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2013年9月16日 (月) 15:55 ~ 16:54 放送

番組ナビゲーター:三四六
ゲスト:鳥越俊太郎

 女性特有の「乳がん」は、近年増加しています。厚生労働省の長野県内がん死亡者数(2010年)では、女性のがんの5位は乳がんです。
 なぜ増えているのか?その治療方法はどこまで進んでいるのか?患者はがんという手ごわい病にどう向き合っているのか?
 人間ドキュメントと最新の医療最前線に迫ります。

■ 身近な病気「乳がん」■
 今年5月、アメリカのハリウッド女優が下した決断が大きな話題になりました。遺伝子検査の結果を受けて、両乳房にメスを入れ、乳腺切除手術を受けていたことを公表したのです。
 今や女性の約16人に1人が「乳がん」になる時代。毎年約6万人が新たに患者になり、年齢別では30代後半から50代にかけて急増しています。この年代は、仕事や家事・子育てに追われる時期。まさに働き盛りで病に苦しむ人が増えているのです。

 乳がんは早期に発見すれば命が守れる病気です。小さいうちに見つけることが出来れば、体も心も負担は軽くなります。早期発見のカギとなるのは検診ですが、日本の検診率は30%にとどまっているのが現状です。検診率が70~80%という欧米に比べると、なぜ検診が進まないのか?実情はどうなっているのか?

■ 女性たちの“決断” ■
 乳がんは、触診による自己診断やマンモグラフィーなどで比較的発見しやすいと言われます。その結果がんを告知されたらどうするか? 治療の始まりです。乳房をすべて切除する「全摘」か、乳房を残す「温存」か、もしくは予防する手術をしてしまうのか?
 番組では、家庭を持ち働く3人の女性を取材し、彼女たちの命の“決断”を追います。

 また術後のホルモン療法によって女性機能が低下したり、抗がん剤治療の副作用によって“女性の命”である頭髪を失うこともあり、治療には女性特有の悩み・苦悩がつきまといます。
 「乳がん」が、いかに女性の生活に大きな影響を及ぼしているのか、その現実を明らかにします。

 乳がん治療によって乳房を切除した後に、胸のふくらみを取り戻す「再建手術」を受ける人もいます。シリコン製の人工乳房を胸に入れる方法は、7月から一部で公的医療保険が使えるようになりました。
 まさに今、再建手術を受けている最中の女性に、なぜ乳房再建を決断したのか。思いを聞く他、再建手術の実情を紹介します。

 アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが乳腺切除手術を受けたのは、遺伝子検査で「乳がん」になりやすいことが分かったためです。予防のための決断でした。この遺伝子検査、実は県内にも実施している病院があるのです。最新の動きや取り組みにも迫ります。

■東信地方の患者会「わたげ会」
乳がん患者会 わたげ会 事務局
090-2756-4074(担当=上原さん)
watage-saku@amail.plala.or.jp
ホームページアドレス
http://pink.ap.teacup.com/watage/

■湯本旅館
「ピンクリボンの宿」に参加している旅館として紹介しました。
http://www.sibu-yumoto.jp/
山ノ内町平穏2218
0269-33-2181