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第22回放送 2013年8月16日 金曜日 18:55~19:00

高木 哲 医師 市立大町総合病院 副院長

市立大町総合病院は、13の診療科をもち、大北地域の総合病院として、信州大学や開業医との連携を図り、質の高い医療を提供している。

検診について

 大腸がん、胃がんなど、どんながんでもそうなのですが、症状が出てからでは手遅れのことが多いです。なので、何も症状が無い段階で受ける検診が大事になります。

定期検診の促進

 がんの早期発見のため、より多くの人に検査を受けていただく工夫をしています。内視鏡検査を無痛で受けることができる「プロポフォール」を導入しています。内視鏡カメラ・胃カメラ・大腸カメラなどの検査にはどうしても苦痛が伴います。1度検査を受けた患者さんからも「もう2度と受けたくない」などの検査後の感想を聞くことが多いものです。しかし、がんの発見には定期的な検査が必要なので、次の検査を受けていただくためにも苦痛無く検査ができるようにする鎮静剤「プロポフォール」を導入しています。

プロポフォールに対する感想

 手術の全身麻酔にも使用される薬剤ですが、すぐ効いて、すぐ覚める薬剤で、最長でも1時間ほど安静にしていると麻酔効果もなくなり、車で帰ることができます。「プロポフォール」を使って検診された方からは、「まったく気がつかないうちに検査が終わり、なんの苦痛もなかった。これなら毎年検査を受けることができる。」とのお話しを聞くことができています。

生存率について

 がんは検診で発見した場合と、症状が出てから発見した場合では生存率が大きく違ってきます。定期的ながん検診は、大切な命を守ることになります。
 日本は欧米諸国と比べるとがん検診の受診率が低いといわれています。特にこの大北地域は受診率が低いといわれているので、積極的に検診を勧め、この地域の人々の役に立てるような治療に取り組んでいきたいと想っています。

リレー・フォー・ライフ・ジャパン信州

◆松本会場
開催日時:9月15日(日)~16日(月)
場所:やまびこドーム(スカイパーク内)

◆長野会場
開催日時:9月28日(土)~29日(日)
場所:城山公園ふれあい広場

問い合わせ先
RFLジャパン信州長野実行委員会事務局
(長野県健康づくり事業団内日本対がん協会長野県支部)
電話:026-286-6400