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第14回放送 2013年1月25日 金曜日 18:55~19:00

鎌田實(64歳) 諏訪中央病院 名誉院長

がんとは

 がんは嫌なものではあるが、2人に1人はがんになる時代となったので、がんについてよく知って、がんに一方的に支配されないようにしないといけない。「がんばらない」の著者鎌田實さんは常に「患者さんの命の耀きを失わない」医療を目指しています。

自然免疫

 がんと闘う上で大切なのは「気持ち」で負けないことだと思います。大きく深呼吸したり、歩いたりすることで、不思議なことにがんと闘う空気ができあがっていくんです。
 「自然免疫」は「諦めない気持ち」と密接に関係していますから、医療の役割は患者さんが諦めない気持ちでいられるように背中から後押ししてあげることですね。そうすると、不思議なことがいっぱい起こるなと感じています。

がんに負けない

 長野県は東京に負けないくらいの治療を受けられるようになり、そして、暖かな医療を行うことでがんに負けない県になっていけると思います。がんに負けないというのは、「がんをゼロにする」とか「がんで死なない」ということではないとおもいます。たとえ、がんで亡くなってしまうとしても、がんに支配されて患者さんが鬱々となって亡くなっていくのではなく、最期の日まで自分らしく生きていられるということだと思います。長野県でそんな医療が出来たらいいと思っています。