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アナウンサーコラム

白馬村のインターナショナルスクールって何だ?|アナウンサー・楠原由祐子

最近テレビを見ているとAIアナウンサーが流暢にニュースを伝えている。私の仕事はいつなくなるのか…戦々恐々とする日々だ。

白馬村に2022年に開校したインターナショナルスクール。近頃全国各地に増えているよねぇなんて軽い気持ちで訪れたが、半日もここに滞在すればその魅力にどっぷりはまる。ここは単に英語を学ぶ場所ではない。自分で課題を見つけ自分の力で解決する力を身に着ける場。

環境問題に関心を持つ子どもたちが雪深い森の中で2泊3日の野宿に挑戦!どんなテントをつくれば快適に寒さをしのげるか、あの手この手で探る。「白樺の皮は保温効果があるから屋根は白樺にしようよ!」中学生の会話とはとても思えない。

解決したいことがあるから学ぶ意欲が沸く。学ぶ意欲が沸いて、自ら会得した知識は一生ものだ。インターナショナルスクールを立ち上げた草本朋子さんは言う。

「テストで良い点数を取る教育はもう終わり。だって、テストならAIに勝てっこないもの。じゃあ人間は何のためにいるのだろう…これからはヒトがいる意味がますます問われてくる。そんな時代を生き抜ける子どもたちを育てるのがこの学校なんです」。

ここには世界中から子どもが集まってくる。白馬の大自然の中で人間のちっぽけさを感じながら、同時にヒトの知的好奇心は無限大であることを、地球に教えてもらっているような…豊かな学びが白馬にある。