グルメ企画の番組を編集していて、一番厄介なのは「本当にお腹が空いてきてしまう」事なんです。
たとえば、国産黒毛和牛のサーロインステーキの紹介部分を編集するとき。オーナーがいかに肉の仕入れにこだわっているか。インタビューからそのコメントを抽出し、わかりやすいように、料理の味が見ている人にも伝わるようにまとめる。
アナウンサーが実際に食べ、その味や食感を伝えている場面を、その料理が引き立つように撮影した映像を伴って、やっぱりその料理の個性が見ている人にも伝わるようにまとめ、編集する。
編集しているディレクターとしては、「その料理を食べている気持ち」で編集に挑むわけです。
でも実際に目の前にあるのは、パソコンとディスプレイとキーボード。空いたお腹を満たしてくれるものは何ひとつありません。
こりゃ、今日の仕事終わりは、コンビニで肉まんでもつまみ食いだな。