abn 長野朝日放送

それにしても長い！いつになったら着くのか？宿に向かう途中、何度思ったことでしょう。

ディレクターが自ら泊まり、その宿と周辺の魅力を伝えるシリーズ企画「泊まってみたらスゴかった！」今回は北アルプス・北穂高小屋です。標高3106m、北穂高岳の山頂直下にある山小屋で、２日歩いて到着するのが一般的。道中には、鎖やハシゴに頼る急な箇所もあります。

今回に限らず、登山には「なぜ？」という自問がつきものです。なぜ登るのか、なぜこんなにつらいのかなど多くの「？」が浮かびます。ただ、小屋に着くと疑問や疲労が一瞬で吹き飛んでしまう。それが登山の魅力だよねと改めて思えた撮影でした。

快晴のなか、北穂高小屋のテラスから望む絶景。槍ヶ岳・常念岳といった信州の名峰が目の前にあります。景色に見とれていた韓国人の男性に、なぜ北アルプスにきたのかを訪ねると「夢だから。」と即答。韓国の山は、最高峰でも1900m台で、いつか日本の3000mに登ろうとトレーニングしてきたのだとか。

そんな話を聞いて、目の前に広がる景色がさらに特別に、美しく見えました。