いいね!信州スゴヂカラ

いいね!信州スゴヂカラ

アナウンサーコラム

泊まってみたらスゴかった5 雲上の別世界 北アルプスの女王に寄り添う山小屋|ディレクター・越昌平

燕山荘|泊まってみたらスゴかった5 雲上の別世界 北アルプスの女王に寄り添う山小屋

ディレクターが宿と周辺の魅力を探るシリーズ企画「泊まってみたらスゴかった!」第5弾は、いよいよ「日本の屋根」北アルプスへ!創設から100の歴史を誇る山小屋・燕山荘が舞台です。

安曇野市・中房温泉から始まる登山道。片道約5.5キロを歩かなければ、宿には着きません。学校登山のコースとして親しまれる登山道ですが、40代中盤の私にはきつい急登、息が切れすぎて、道中幾度となく、惰眠をむさぼってきたことを後悔しました。

やっとの思いでたどり着いた燕山荘は、その山容の美しさから「北アルプスの女王」と呼ばれる燕岳(2763m)の稜線上にあります。広い玄関や市街地を望むサンルーム、食堂には著名な版画家の作品がならびホテルのようです。下界のレストランに引けを取らない食事、疲れた体に嬉しいケーキもあります。さすが、山岳雑誌のアンケートで「泊まって良かった山小屋第」全国一位に輝いた宿と感心しました。

現オーナーは3代目。祖父が建てた山小屋を受け継いでいます。館内は掃除が徹底されており、床は輝くほど雑巾で磨かれていました。ただ、いまのような美しい山小屋になるまでには、オーナーの決心と苦労があったそうです。なぜ燕山荘が登山者から愛されるのか。北アルプスの絶景とともにご覧ください。