abn 長野朝日放送

信州に来て初めて登った山は、中央アルプスの宝剣岳。まさにこの時期に見頃を迎える紅葉の名所、標高２６００ｍほどの千畳敷までロープウエーで行けてしまい、そこから丁寧に整備された登山道を上り、スリリングな岩肌の鎖場も歩ける。山岳県ならではの醍醐味が凝縮されたロケを機に、山登りが趣味になった。

今回は、道迷いや滑落などの遭難事故を減らそうと奮闘する、山を愛する人たちに話を聞いてきた。愛好家ならば誰もが使っているであろう、ウェブサイト・アプリ「ヤマレコ」や「ヤマテン」。これらサービスが、松本や茅野の会社から提供されていたとは。　よく利用するが信州発だとは知らず。同時に、情報発信を続けるのには、安全登山への強い思いがあることを知る。

県警によると、今年の県内の山岳遭難者数は９月１２日までに１９１人。去年の１２２人に比べ、大幅に増加している。コロナ禍で密を避けるレジャーとして、登山を楽しむ人が増えたことなどが背景にあるとみられている。

そんないまこそ、「もっと登山を安全に」。松本の病院で体験した「登山者検診」の衝撃的な体力測定結果も合わせて、ぜひご覧下さい。