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アナウンサーコラム

別所線で行く晩秋の塩田平|松坂彰久

上田電鉄別所線・松坂彰久|別所線で行く晩秋の塩田平

2歳の孫は、電車に夢中。機関車トーマスのメンバーは全部わかる、新幹線に乗って届く回転寿司を見て大興奮。お爺ちゃんはね、今回君が羨むほど、列車に乗ったよ。

晩秋の紅葉を愛でながら旅をしたのは、上田市塩田平。上田電鉄別所線を乗り降りしながら散策しました。田園風景が実にいい。野火の穏やかな煙。トラクターが田んぼを掘り起こす。遠くには色づく独鈷山。車内は通学の学生さん達や温泉目的の観光客など、対面の座席がどこか懐かしい。人間の動脈のように塩田平に別所線は欠かせないのだ。途中下車して歩き始めると新しく発見するものが一杯だ。

去年の台風19号、今年のコロナ禍、温泉街も深刻な状況です。でもドッコイ、県内外から多くの励ましを受けながら、負けるもんかと、新しい試みにもトライ。別所線は来年開業100周年を迎えます。「七久里煮」という別所名物を頂きました。昔、別所温泉は七苦離の郷と呼ばれていたそう。沢山の苦離を吹き飛ばし来年は笑顔に変えよう。そうだ、令和3年の紅葉シーズンには、3歳になった孫と別所線で小さな旅をしようか。