abn 長野朝日放送

ハンドルを握りながら考えた。この道も永遠ではない。人の暮らしや地域の歴史に翻弄されて忘れ去られる道もある…。などと哲学的な気分はみじんも感じさせない「ドライブ企画」は回を重ねて第４弾。今回も知る人ぞ知る（つまり圧倒的に知られていない）県道をひた走ってみました。

スタートは千曲市で、最後は大町市につながる県道55号。どう走れば千曲市から大町市に至るのか？頭では整理できないまま走り出すと、ゲートボールを楽しむ地元の女性陣に偶然出会って重要な情報を教えていただきました。なんとこの県道、48カ所のカーブを経て峠越えをするというのです。ただしそれは昔の話…。

その旧道を歩いて訪ねてみると今は通行できないトンネルが…。夏でも涼しい辺りの雰囲気に恐れをなして逃げてきました。この体験が冒頭の感慨の理由です。これが前半のハイライトとすれば、後半は怒とうの名所、景勝のオンパレード。特に差切峡は必見。見れば行きたくなること間違いなし？信州の県道は奥深いです。