どこに出かける時も、必ずご自慢の漬け物をタッパーに詰めて出かける信州の女衆。
よーく見てみると…
温泉の大広間でお茶をすすってゴロゴロしている人
区の集会で集まった人
温泉旅館に泊まりにきて、まずはお部屋で休んでいる人 などなど
2人以上信州の女衆が集まると、必ずその輪の中心には漬け物がある。
それが、持ち込み禁止の場所だったとしても「習慣なんだもの、しょうがないじゃない」といった顔をして漬け物が鎮座していることもしばしば。
以前、母と一緒に激安バス旅行に参加した時のこと。
たまたま同じ部屋になった知らないもの同士のおばさんたちが、
まるで前々から相談していたかのように、みんな次々と大きな鞄から漬け物を出してくる。
これからごちそうを食べるのに、テーブルの上は各人の持ち寄った漬け物やらなんやらでいっぱいに。
みんなが一斉に漬け物の話や野菜の話をし始める。
漬け物=コミュニケーションツール