abn 長野朝日放送

いまさら入学式の話で大変恐縮なのですが、
全国的に『堅実』と言われる信州人の気質について、ある仮説を立ててみました。

例文 ーー＊ーー＊ーー＊ーー
入学式はもう始まってしまい、遅刻しているにもかかわらず颯爽と桜のトンネルを抜けてアイツが歩いて来る…
そんな姿に乙女の心の恋愛警報が鳴り響く。
私、運命の人を見つけた！これは一目惚れ！
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これは少女漫画などで見かける「入学式の日」の風景です。

ここからわかるのは、「桜」というアイテムが、異性を３割増に見せている、ということです。それが新生活の期待と不安を胸に秘めた（浮き足立ってしまっている）「入学式」という場面で大きく作用、思わず恋愛感情に発展してしまうのではないでしょうか。

そんな絶好なシチュエーション、残念ながら長野では不可能です。
気候的に毎年だいたい桜の開花は4月の中旬以降。
稀に「入学式に大雪」なんていう恐ろしい事態もあるのです。
これじゃあ恋をする余裕どころか ぬかるんだ足下を注意するばかりに気を取られ、同級生の顔すらろくに見る事ができません。
幸か不幸か、この出会いの最高のシチュエーションを逃した信州人は、桜効果の「３割増一目惚れ」を免れる事になるのです。

恋愛面においても『堅実』と言われる事の多い信州人。
「桜の開花状況が出会いとずれる」という理由が、信州人を安易に「一目惚れさせない」から、と思っているのです。

と、勝手な仮説を立ててみました。
ご清聴ありがとうございました。