おぉ!信州人

おぉ!信州人

おぉ!信州人取材記

~信州が生んだ漫画界の風雲児たち!~

今回は漫画の世界で活躍する一風変わった人たちが登場します。番組制作にあたり、毎週企画会議を開くのですが、この度Hディレクターから提案されたのが漫画。「信州出身の著名な漫画家が意外と多い。これを見過ごすことはできない!」と、猛烈にアピールされ納得し、取材アポイントを取るよう、ゴーサインを出しました。

20140211しかし、漫画家という職業人は、私たちが関わったすべての番組でも、出会った事のない、まったく異次元の人たちでした。全世界発行部数1億冊を超える名作「北斗の拳」の原作者、武論尊(ぶろんそん)は佐久市出身。テレビドラマにもなった「弁護士のくず」の作者、井浦秀夫は小布施町の出身。80年代に一世を風靡、代表作「軽井沢シンドローム」を世に出したたがみよしひさは小諸市出身。他にも信州ゆかりの漫画家の名前が多くあがりました。そしてここからHディレクターの苦悩の日々が始まります。

普通はあり得ない描写、場面を表現できるのが漫画です。作者は、締め切りに追われながら空想をめぐらせ、胸がときめくドラマを生み出します。閉ざされた空間と時間の中で城壁の石を積み上げるように作り出します。だから、ちっとも表に出ない。多忙だったりもして撮影の許可がなかなか下りない。説得を続け、ようやく了承してもらい、撮影にこぎつけました。

協力してくれた出版元の編集部で言われました。「本当に3人ともテレビに出るの? 本当?」武論尊、井浦秀夫、たがみよしひさ、登場する信州人は、めったにテレビに出る人ではありません。だからこそ一見の価値あり、だと思います。