おぉ！信州人
おぉ！信州人取材記
軽く2時間オーバー「映画って大変だねぇ」
いよいよやってきた「おぉ！信州人」ショートムービーの撮影日、出発です。
車に積み込んだのはブルーシート、防寒具、監督チェア、机、ゴミ袋、ガムテープ、マジック、紙コップなどの中継グッズです。私のいでたちはポケットのついたズボンに制作グッズを入れたウエストポーチといった敏腕ＡＤ（アシスタントディレクター）の感じ。
監督を務める田中要次さんにまず驚いたのは、用意してきた手書きの絵コンテ。全部で１０枚、登場人物の表情や説明が丁寧に描かれていました。コンビニで人数分コピーをとると、岡谷駅近くの跨線（こせん）橋での撮影準備が進んでいました。田中監督は、助監督やカメラマン（映画の世界ではキャメラマンといいます）と打ち合わせをした後、役者さんに演技指導を始めました。
ただし熱血指導に撮影スケジュールは押し気味。軽く２時間オーバー。時計を気にする私をよそに監督は「はい、カット！もう一度いこうか！」。結局、３ヶ所で予定していた撮影は２ヶ所しか撮れず、次の日の持ち越しとなりました。出番なしで終わってしまった役者さんにひたすら謝り、２時間押しの夕食で、疲れきったスタッフ全員がつぶやいたのは…。「映画って大変だねぇ」。
(スポニチ2010/05/13掲載)
