おぉ!信州人

おぉ!信州人

おぉ!信州人取材記

渋・湯田中&白馬~これぞ最高の"おもてなし"世界が驚いた信州の情熱温泉

北陸新幹線の金沢開業、善光寺御開帳で信州の観光は好機を迎える。
ますます増える海外からの観光客をどうもてなせば良いのか?
そんな声にこたえるのが今回の「おぉ! 信州人」だ。

20150310ラッシャー板前さんが訪れたのは、渋温泉の洗心館松屋(山ノ内町)。米国の大手口コミサイト「トリップアドバイザー」で、昨年の「外国人に人気の旅館ランキング」第8位に選ばれた。

取材日の夜、おかみさんとご主人は、到着しない英国人観光客を、気をもみながら待っていた。午後11時ごろにようやく着いたカップルは、長旅で相当疲れた様子。しかし、おかみさんに部屋に案内され、浴衣を着せてもらうとうれしそうな笑みを浮かべた。

印象的なのは、おかみさんもご主人も笑顔が絶えないこと。そして、温泉への入浴の仕方などを時間をかけて丁寧に説明する点だ。

英語は外国人宿泊客と接していて身についたという。まさに習うより慣れろ。撮影中、ラッシャーさんの片言の英語もなんとなく通じていた。親切に耳を傾けてくれる外国人が多い。「日本人とのコミュニケーションも、旅の楽しみのひとつなんだ」と思えば英語が苦手な私でも自信が湧いてきた。

20150310_01一方、松坂アナが訪れたのは白馬村の「しろうま荘」。世界の優れたホテルを表彰する「ワールド・ラグジュアリー・ホテルアワード」で「山岳リゾート部門・アジア1位」に選ばれた温泉宿だ。

アットホームで、親切な対応が魅力。元は民宿で、常連客とは親戚のような付き合いを続けてきたという。「身内が来た時のように迎えたい」との思いから、「おかえりなさい」と客を迎える。このおもてなしが海外の観光客に喜ばれているのだ。

人と人との温かいやりとりが、信州の旅を思い出深いものにしている。自然・文化と共に信州の「人」こそが観光資源なのだと感じた取材だった。

ディレクター 山口哲顧