県内ニュース

県内でクマの出没相次ぐ 各地で対策強化

3日は、安曇野市でクマ1頭が4時間にわたり住宅の庭に居座りました。この春は目撃情報が増えていて、県が注意を呼び掛けています。

住宅の軒先で、コンテナに入ったさつまいもを食べるクマ。家の住人が撮影しました。
ガラス越しにその距離およそ1mさつまいもをくわえた持ち去っていきます。

警察によりますと、3日午前9時前、安曇野市穂高有明で「小熊が裏庭を歩いている」と110番通報がありました。
駆け付けた市の職員などが住宅の庭にうずくまるクマ1頭を発見したということです。

市によりますと、クマは庭に居座り続けましたが、通報から約5時間半後、麻酔銃を使用して捕獲されました。けが人などの被害はありませんでした。
捕獲したクマは体長約1メートル、体重60キロくらいの成獣だということです。生ごみをあさるなど、人への執着が確認されたため殺処分されました。

春を迎え餌を求めて里山に降りてくる時期。県内各地でクマへの警戒が強まっています。

先週、箕輪町で実施されたゾーニング点検。クマの生息域とヒトが生活するエリアを区切る取り組みです。2年前にクマによる人身被害が起きたことをきっかけに町では去年6月から始めています。

■参加者
「優先すべきは、子どもたちがよく使う道路を見通しを良くして、至近距離での遭遇を避けましょう。そのための点検」

こちらは町が設置したセンサーカメラの映像です。悠々とカメラの前を横切っていきます。
こちらの3頭は親子。センサーカメラの光が点滅すると驚き、藪の中に逃げていきました。

■県クマ対策員 瀧井暁子さん
「ここは2年前に熊棚があった。花桃ってほとんど食べないけど実がついていて・・・」
「熊棚」とは、クマが木に登り実を食べる際に枝を折って手繰り寄せ座り込んで食べた痕跡です。ここは、小学生の通学路でもあります。

■県クマ対策員 瀧井暁子さん
「どういう対策をするべきか、人間側に気づかせるためのゾーニング」

ゾーニング導入後は熊の目撃が半減していて一定の効果があったとしています。町は今回の点検を元に、草木の刈り払いを実施する予定です。

県内では4月、クマの目撃情報が61件あり、去年より15件多くなっています。県は音の出る物を持ち歩き生ごみを放置しないなど注意を呼び掛けています。