abn 長野朝日放送

須坂市のふるさと納税返礼品の産地偽装問題を巡り、市議会議員の有志が三木正夫市長に不信任決議案を提出し、議案は反対多数で否決されました。

12月定例会の最終日となった16日、須坂市議会議員の有志が三木正夫市長に対し、ふるさと納税返礼品の産地偽装問題を巡り、全国的に市の信用を揺るがし、市長の責任は大きいなどとして不信任決議案を提出しました。

■須坂市議会　宮本泰也議員
「人心一新し、新しい体制で須坂市政始まって以来のこの危機に対処すべきである」

不信任決議案の採決では4人の議員が退席し16人が投票しました。

■須坂市議会　石合敬議長
「反対多数により否決します」

不信任案は「賛成6」「反対10」で否決されました。

この問題では、須坂市のふるさと納税の返礼品を扱っていた日本グルメ市場が、山形県産などのシャインマスカットを須坂市産と偽り、市は事実を確認した後も寄付を受け付けていました。
総務省は2年間、市をふるさと納税制度から除外しています。
財政状況が厳しくなる中、市では予定していた事業の見送りなどが相次いでいます。

議会の閉会あいさつで三木市長は…。

■三木正夫市長
「否決されたことに感謝いたします。信頼回復と、今までとは違ったふるさと納税の在り方を研究しています」