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障害者雇用拡大に向けVRで発達障害の特性を体感

障害のある人への理解を深める取り組みです。VR・仮想現実の技術を使って、発達障害の特性を学ぶ体験会が11日に塩尻市で開かれました。

セイコーエプソンが塩尻市の広丘事業所で開いた体験会には、社員53人が参加しました。
参加者はゴーグルとヘッドホンを装着し、聴覚や視覚などに感覚過敏のある人が生活する中でどう感じているのかなどを体験しました。

映像では、周囲の声が同時に聞こえることで会話に集中できないことや、目から入ってくる光や色などの刺激を過剰に受け取ってしまうことなどが紹介されました。

エプソングループは障害者の雇用拡大を推進していて、VRを活用した疑似体験を通し、発達障害への理解を深める取り組みを昨年度から始めています。

■セイコーエプソンの社員
「実際に自分が疑似的に体験することによって意識が高まった。お互い理解した上で、こういう配慮をしようねと合意形成することが非常に大事だと思う」

エプソングループでは現在、341人の障害者を雇用しています。
障害者雇用率は2.58%で、2030年度までに3%に引き上げたいとしています。