abn 長野朝日放送

8日、青森県で震度6強を観測する地震がありました。この影響で県内でも防災グッズを扱う企業への問い合わせが増えています。

本格的な冬を前にできる備えとは…。青森県で8日夜に発生した最大震度6強の地震。この地震の影響で、けが人はこれまでに50人以上。北海道と東北4県、約11万4000人に一時避難指示が出ました。

こうした中、『災害への備え』を見直す動きが出ています。

■防災ダイレクト・矢田晃司さん
「この地震を受けて、備えをしようという形や、冬の防災だったり、寒さ対策というところでそういう商品はありますかという問い合わせは多くいただいている」

長野市で防災グッズの企画や販売を行う防災ダイレクト。ネット通販などで防災関連の商品を取り扱っています。
■防災ダイレクト・矢田晃司さん
「何をそろえたらいいか分からないという方が、とりあえずこれを備蓄していただければ避難所に持って行った時に役立つグッズが入っています」

その中身が、こちらの30点。実際に被災者の声を聞きながら選びました。避難所に支援物資が届くまでの1日から2日分を想定したセットです。

■防災ダイレクト・矢田晃司さん
「これは色んな機能が付いていて、例えばライト、懐中電灯になったりとか、ラジオ、あとサイレン。ちょっと鳴らしますね」

停電の時でもソーラー発電や手回しで充電が可能。携帯電話の充電もできるアイテムです。そして、こちらは加熱剤と少量の水を入れるだけで、袋の中を温めることができるヒートパック。

防災士の資格を持つ佐藤さんに本格的な冬を前にできる備えを聞きました。

■防災士 佐藤有香さん
「災害が起きてしまうと停電になってしまったりして暖房が使えないので、寒さ対策は必要になってくるかと思います。4毛布やブランケット、そういったもので身体の熱を逃がさないように温めていただくというのが大事」

こちらは2．5センチに圧縮された非常用の毛布。柔らかなフリース生地で十分な大きさと厚さがあります。この他、寝袋や床からの冷気を軽減するエアーマットなども人気です。

■防災士 佐藤有香さん
「食べ物の面でもカロリーが高いようかんですとかチョコレートのようなものを食べていただくと体の中から熱を作ることができるので、食べ物の工夫も必要かと思います」

厳しい冬を前に『寒さをしのぐ備え』を、改めて見直す必要がありそうです。