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ICT活用 オンラインクラブ活動とは?

中学校の部活動を地域のクラブなどに委ねる「地域移行」が課題となる中、オンラインクラブ活動が県内で試験的に始まっています。オンラインならではのメリットもあるようです。

長野市からオンラインで指導するのはプロバスケチーム信州ブレイブウォリアーズのコーチ。アドバイスを受けて練習を再開すると…。

練習するのは御代田中学校男子バスケットボールの地域移行クラブ「BROS.(ブロス)バスケットボールクラブ」です。オンラインクラブ活動は部活動の地域移行が課題となる中、中山間地の人材不足や移動の問題を解消しようと県が始めた取り組みで、10月から試験的に行っています。

■中学3年生
「オンラインでも的確なご指導をいただけたのでとても良かった」「映像とかが見られるので(対面と)あまり変わりはない」
■中学2年生
「すごいところ(プロ)のコーチが的確に指示とか指導してくれるのはほんと貴重だと思ってすごい」

一方、指導者側は細かい部分を言葉で伝える難しさはあるものの、オンラインならではのメリットも感じているようです。

■信州ブレイブウォリアーズ 渡辺智之コーチ
「難しい面もあるはあるけど画角的に視野広く見られて、リアルだとボールを(目で)追っちゃったりとか目立つ選手の方に目が行きがちなんですけど、客観的に見えるというか、全体的に見えるので、そういう意味ではオンラインの指導っていうのはいいメリットかな」

オンラインクラブ活動は県が、2023年度から部活動サポートサービスを提供する近畿日本ツーリストと業務委託契約を締結して実現。飯綱町ではNTT東日本バドミントン部による指導、小布施町では東京学芸大学陸上部による指導など現在5つの市と町で実施されます。

■県教育委員会 上原雄次さん
「今年度はスポーツに特化してやっているところはあるけど、これが文化芸術活動ということに広がっていく可能性は非常に秘めている思っているので、またそういったことも今後考えていきたい」