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須坂市動物園の人気者 国内最高齢のトラが天国へ

須坂市動物園の人気者で長年、愛されてきたトラの臥桜(がお)が3日、死にました。ベンガル系としては国内最高齢でした。

須坂市動物園の人気者、オスのトラ・臥桜。20歳5カ月でお別れの時が来ました。
園によると、国内で飼育されているベンガル系のトラとしては最高齢、人間でいうと100歳くらいのおじいちゃんだったと言います。

■来園者
祖母「臥桜よく見に来たね」
孫「臥桜いない」
祖母「いなくなっちゃったね」
孫「臥桜いなくなっちゃったんだよ。臥桜死んじゃった」
祖母「さみしいね」

臥桜は、2005年に山口県の動物園で生まれ、2008年に双子のメス・未桜(みお)と一緒に須坂へやってきました。
名前は公募で決められ、2頭は瞬く間に人気者に!臥桜は園が毎年行っている動物選挙で2回トップとなりました。

■須坂市動物園 笹井恵さん
「臥桜は比較的穏やかな性格だなと私から見えていました。メスの未桜に比べたらとても穏やかで、優しい性格だったなと思います」

そんな未桜が今年8月、老衰で死んでしまいます。

■須坂市動物園 笹井恵さん
「毎日隣にいた動物なので、その生き物が隣にいない状況だと、何があったのか不安になるんじゃないかなと思う」

そこで未桜がいたおりに、等身大の人形を設置していましたが、4カ月が経った3日、後を追うように臥桜が旅立ちました。
トラ舎の前には、献花台やお別れのノートが設置されています。

■来園者
祖母「お別れノートだって、なんか描いてく?」
孫「なんか描いてく」
祖母「臥桜ありがとうって」

5年前からトラの飼育を担当してきた笹井さんは…

■須坂市動物園 笹井恵さん
「毎日会っていた動物なので、やっぱり寂しいなという気持ちはありますね」

今後、新しいトラを迎えるかについては園で検討していきたいとしています。

■来園者
「臥桜ちゃん死んじゃったんだよ…臥桜ちゃん死んじゃったんだって…」