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小学生がツキノワグマ学ぶ 遭遇時は慌てず行動を

12月に入ってもクマによる人身被害や目撃情報が相次ぐ中、上田市の小学校で専門家がクマに関する講演会を開きました。大事なのは「ばったり出会わないこと」です。

■NPO法人信州ツキノワグマ研究会 瀧井暁子さん
「私は追いかけられたことあるんだけど、走ると必ず追いかけてきます。クマを追い払おうとしても危険です。近くでばったり出会わないことが一番大事だということ忘れないでください」

上田市立長小学校で開かれたクマについて学ぶ講演会。
講師を勤めたのはNPO法人信州ツキノワグマ研究会の瀧井暁子さんです。遭遇した時、落ち着いて後ずさり出来るよう指導しました。

■NPO法人信州ツキノワグマ研究会 瀧井暁子さん
「先生がクマ見つけました、あっクマだ!静かに!しー…刺激しないでよ、静かにしてクマを見ながらそっとゆっくり後ずさり」

県内では11月に上田市の果樹園で収穫前のリンゴ2トン以上が食べられる被害が発生。12月4日には野沢温泉村で雪かきをしていた男性がクマに襲われました。
長小学校の学区内でも毎年のようにクマの出没がするため、今回講演会を企画しました。
クマの生態について学べる紙芝居や剥製の展示などもありました。

■3年生
「(クマを見つけたら)近くの人に知らせたり、遭わないように家の中とか建物の中に入る」

■3年生
「ゆっくり後退りできるかわからない。クマが来たら驚いちゃって走って逃げちゃうかも…」

■3年生
「(Q.練習した通り頑張ってやってみようか?)はい、頑張る」

瀧井さんは、クマと遭遇しても慌てずに行動できるよう普段から練習することが大事だと強調しました。