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リニア新幹線計画に飯田市長「懸念は工期遅れ」

リニア中央新幹線について、JR東海が先週、従来の計画の工事費から約4兆円増えると発表したことを受け、飯田市の佐藤健市長は「懸念は工期の遅れ」だとしました。

JR東海は10月29日、建築費の高騰やトンネル工事の対応などを理由にリニア中央新幹線の工事費が従来の計画から約4兆円増えると発表しました。
今回の試算は2035年の開業を前提としていますが、当初計画されていた2027年の開業を去年3月に断念して以降、開業時期の見通しが立っていないことに変わりはありません。

県内で唯一となる駅の建設が進んでいる飯田市。4日朝の定例会見で佐藤健市長は…

■飯田市・佐藤健市長
「懸念事項としては、工期が延びる、そういうことになるわけですが…県内の工区については1度、工事期間が延長されていますし、今回の費用の増額が工期の延長に直結しないように進めてほしい。直結させないでほしい」

そんな中、10月30日、リニアの新型車両が報道陣に公開されました。走行時の音や振動を抑えるため天井に特殊な膜が張られ、映像を投影する活用方法が検討されています。

JR東海は、開業時期が見通せないまま車両の改良を進めています。