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高校生が取り組む地域の大腸がん検診率向上作戦

9月は「がん征圧月間」です。今週は「みんなで考えるがんウィーク」と題し、がんに関する様々な話題をお届けしています。16日に紹介するのは茅野市で大腸がんの検診率向上を目指す高校生です。授業でがんの経験者から実際に話を聞きました。

■小杉英朗さん
「(最初は)石みたいなものがくっついているなという違和感がなんとなくあった。地元のクリニックに行ってみたらと妻に勧められた。その妻に勧められた病院に行ったらちょっと大きい病院で診てもらったほうがいいかもしれないという話になり、大きい病院に紹介状をもらって、精巣がんらしいぞ、疑いがあると」

9月3日、茅野市の東海大諏訪高校を訪れたのは小杉英朗さん35歳。28歳と30歳の時に精巣がんと診断され、抗がん剤治療を乗り越えました。


■小杉英朗さん
「『なんで俺が?』スパイラルとのちのち自分で名づけるんですけど、なんでこんなに、なんの犯罪もおかさず優良に生きてきた自分がこんな目に合わなければいけないんだろうという思いが強くて落ち込んでしまう」

授業を受けたのは高校2年生の7人。「総合的な探求の時間」で、地元・茅野市の大腸がん検診の受診率アップに取り組んでいます。
県によりますと茅野市の大腸がん検診受診率は5.7%で県内77市町村中66位と低い状況です。
生徒たちは、行政や地元の病院にヒアリングをするなど調査を進めてきました。
授業は「実際にがん経験者の話を聞きたい」という高校生に、地域のがん啓発に取り組むアフラックが協力して実現しました。

■生徒
「初めて(がんに)なったことがある方の話を聞いて、周りからの『(検診)受けてみなよ』とか『病院に行ってみなよ』の声がすごく大切なんだなと思った13」

生徒たちは今後がん検診を受けてもらうためにどんな情報発信が効果的か具体的に考え、新たな啓発活動にチャレンジするということです。