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県産「アカマツ」で作られたギターで地域をアピール

松本市のホテルで、県産の「アカマツ」で作られたギターが展示されています。松枯れで伐採された「アカマツ」を使い、ギターの魅力と共に地域の問題を伝えたいという狙いがあります。

ギターのボディに残る木材の節。アカマツを使った「赤松ギター」の特徴です。
松本市のギター製造会社「ディバイザー」は市内のホテルで、国産材を使ったギターの展示会を開いています。
こちらは、桜の木で作った「桜ギター」。
デザインに松本城をあしらった「松本エディション」です。

■ディバイザー・多田健人さん
「色に関しても松本城の黒をイメージしてブラックで仕上げています。」

ギターの材料には通常、加工しやすい輸入材が使われますが、ディバイザーは国産の「和材」を積極的に取り入れています。なかでも「赤松ギター」は、県産のアカマツが材料です。

■ディバイザー・多田健人さん
「アカマツのギターに関しては、松枯れで枯れてしまった木を使ってというところがありますので、こういった節だったりですとか虫食いの跡のようなものは敢えて味として残して、ギターというフィルターを通して(松枯れを)知っていただきたいという気持ちもございますので。」

森の荒廃につながる「松枯れ」。ディバイザーは2017年から「赤松ギター」の製作に取り組んできました。今回、ギターの展示は、安曇野市の造園業者に依頼しました。

■大南造園・降旗篤志さん
「今回が初めてで。ディバイザーさんも松枯れで被害を受けた木を使っているのと、僕らは松食い虫の被害をおさえたいっていう部分がマッチして。」

中心にはアカマツの盆栽を置きました。独自の展示スタイルでこだわりを見せます。

■ディバイザー・多田健人さん
「日本の木で作ったギターの良さだったりですとか素晴らしさ、また日本の森というところからギターが出来るとい部分を感じてもらいたい。」

展示会は9月末まで松本市のホテルブエナビスタで開かれています。