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AI『すずちゃん』 福祉分野での可能性と活用方法

福祉・介護現場の人不足が深刻化する中、助っ人として期待されているのが対話型のAIキャラクター。福祉分野での可能性と活用法を考えるワークショップが開かれ、大学生が意見を交わしました。

■長野大学3年生
「蒸し暑くて熱中症になりそうだよ」

■すずちゃん「大変ですね、こまめに水分補給して涼しい場所で休むのが大切です、気を付けて過ごしてくださいね」

東京のシステム開発会社が作った対話ができるAIキャラクター「すずちゃん」です。

■大学3年生
「コミュニケーションって生きていく上で必要な事だと思うので、その手段として活用できると思う」

すずちゃんは現在、塩尻市に本社を置く「ソーシャル・ネットワーク」が運営する県内3カ所の高齢者福祉施設で活用中。スタッフの業務負担軽減や利用者の認知機能改善などが期待される中、今後の活用法や改善点について話し合われました。

■大学生「言葉遊び、例えばダジャレや早口言葉…」

■福祉施設職員「早口言葉、良いかもしれない」「利用者のご飯食べる前に早口言葉やったりしているから」

■大学生
「すずちゃんにサーモグラフィーみたいなのを搭載して血圧を測る機能とか健康管理とかにも使えるかな」

学生からは、体調管理の聞き取りやカメラを搭載して利用者の名前を呼び掛ける機能をつけることなどの提案も。ワークショップには福祉・介護施設の関係者や行政関係者なども出席し、世代を超えて見を交わす貴重な機会となりました。今後は、ワークショップでの意見を踏まえ、働きやすい環境づくりに生かす予定です。