abn 長野朝日放送

大手化粧品メーカーが、視覚に障害を持つ人を対象にしたメイク教室を県内で初めて開きました。自分らしく社会活動に参加できることを目指します。

上田市で開かれたメイク教室には、県内から視覚に障害を持つ男女13人が参加しました。
大手化粧品メーカー「資生堂」が、視覚に障がいがあっても自分の手でできるメイク方法「ガイドメイク」を体験できるセミナーを、県内で初めて開きました。

まずは、スキンケアから。
視覚障害がある人にとって難しいのは日焼け止めなどの適切な量を判断することです。
専用のスケールを触って分量を指で覚えました。
ムラが出来ないよう丁寧に広げていきます。

■参加者
「触った感じだけでも、とても良くなったような気がして、明るくなったんじゃないかなって自分では思います」

顔の印象を左右する眉毛やリップは、自分の指を当ててガイドラインにすることで、鏡を見なくてもはみ出さずに仕上げることができました。

いつもとは違う顔や肌の感触に参加者からは自然と笑みがこぼれました。

■参加者
「私にとって化粧は本当に何十年ぶりです。鏡を見ながら変わっていく自分が、ちょっとうれしくなっちゃった」

■参加者
「普段自分自身しっかりお化粧する機会が無かったので、自分一人でやるにはどうやったら良いかを教えてもらえたので、これからちょっとずつでも、自分に時間を作ろうと思いました」

■資生堂ジャパン・亀井菜穂子さん
「障害を持っている人でも病気を持っている人でも、化粧を通じて皆さんに自分らしく生き生きと在りたい姿を実現してもらいたい」

すべての人が自信を持って輝ける社会を目指して。
メイクが、その第一歩を支えています。