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児童にけが 元小学校講師の差し戻し審で有罪判決

児童に大けがをさせた罪に問われている元小学校講師の差し戻し審で、長野地裁は被告に懲役1年6カ月執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

傷害の罪に問われているのは軽井沢町の元小学校講師・速水英典(46)被告です。
起訴状などによりますと速水被告は2020年11月、勤務先の小学校の玄関で、男子児童の胸を踏みつけ、頭を排水溝の金属製のふたにぶつけたとされています。
男子児童は頭の骨を折るなど全治およそ1カ月の大けがをしました。
1審の長野地裁はおととし6月懲役2年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しましたが、去年3月、2審の東京高裁が「他の原因によって生じた合理的な疑いがある」として長野地裁での裁判のやり直しを命じました。
14日の裁判で坂田正史裁判長は、複数の児童の目撃証言などから速水被告が男子児童にけがをさせた一方、故意ではなかったとして懲役1年6カ月・執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は判決を不服として控訴する方針です。