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リニア中央新幹線トンネル貫通 現場を報道陣に公開

リニア中央新幹線の伊那山地トンネルで隣り合う2つの工区が貫通し、報道陣にトンネルが初公開されました。

品川と名古屋を結ぶリニア中央新幹線。県内で豊丘村を通る伊那山地トンネルが報道陣に公開されました。西側の戸中・壬生沢工区と、東側の坂島工区の両側から採掘が始まり、12日、2つの工区が貫通しました。トンネルは、幅12・8メートル高さが7・6メートルあります。報道陣は、非常口のトンネルから入り、バスに乗って貫通地点へと向かいます。

■JR東海担当者
「この壁の向こう側、真ん中に穴が開いていますが向こう側が坂島工区になります。中央新幹線建設工事において隣接する本線工区同士が貫通するのは実験線を除いて初になります」

戸中・壬生沢工区は2022年から本線の採掘が始まりました。

■JR東海中央新幹線長野工区事務所 小池一之所長
「やはり山の地質が想定よりも、もろい区間が多く適切な工法を使いながら着実に工事を進めることが一番苦労している」

伊那山地トンネルは全長15・3キロで全線の開通は、2030年から31年を予定しています。

■JR東海中央新幹線長野工区事務所 小池一之所長
「これから戸中工区は引き続き、名古屋側に掘削していくので1つの節目で感慨深い思いはあるが、また新たな思いで工事を進めていきたい」