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困難を抱える地域の若者に安心を 支援拠点を新設

長野市に、若者を支援する拠点が新たに開所しました。「親を頼れない…」など様々な困難を抱える若者たちが、安心できる場所を目指します。

24日、長野市にオープンした若者サポート拠点「わかさぽBase」です。
ゆったり座れるソファを囲むようにたくさんの漫画や…ボードゲームも置かれています。

■傳田清さん
「スマホとかゲームもいいと思うが、そこからちょっと離れてデトックスしてもらいたい気持ちもあって、できることをちょっと増やして、1mmでも気持ち成長できるような場所になってもらえればいい」

■中野希友未アナウンサーリポート
「カフェのように利用することができるほか、このようにキッチン用品がそろっていて、好きに料理を作ったりして食べることができるんです」

運営するのは、県社会福祉協議会です。
生活相談支援員や就労相談支援員など4人のスタッフに、仕事や生活における悩みなどを相談することができます。
県社協によると、児童養護施設や里親のもとで育った若者は社会に出た後「生活の困窮」や「孤立」に陥る傾向にあるといいます。

■傳田清さん
「児童養護施設、県内に15カ所あるが、卒園、出た若者たち、なかなか親御さん頼れないとか、もしくは頼りたくないとかいう若者たちがここの場所を知ってもらって、利用してもらえればいい」

そうした若者や、公的支援を得られなかった若者などを支援するために…「わかさぽBase」は国や県の補助を受け、県内初の支援拠点として整備されました。今後は、支援者のネットワーク作りや社会参加に向けた仕事体験「プチバイト」の機会も提供するということです。

■傳田清さん
「堅苦しくなくプラっと気軽に来られるような、安心できる場所として若者が心に持ってもらえればいい」

施設は、平日の午前8時半から午後5時まで利用することができ、電話やメールでも相談を受け付けています。