電車内で古本市 乗客全員が「本に夢中」
松本市を走るアルピコ交通・上高地線。この車内で先週末、古本市が開かれました。
『電車の中で本を売る…』 非日常の空間が意外な効果を生んでいます。
松本市のアルピコ交通・上高地線新島々駅です。
電車の中に並んでいるのは…本・本・本。
手に取って開く人。
その後ろにも、電車の座席に座って本を読む人。
乗客みんなが「本に夢中」な珍しい光景が広がっています。
(Q電車で読み聞かせというのはどう?)
■松本市内から(祖母と孫)
「初めてですね」
■東京から
「期待にたがわぬ、本の品ぞろえも良いと思うし、雰囲気もとてもよく。来たかいがありました」
先週末、12日に開かれ、およそ120人が来場した「しましま本店」。
先月、引退したばかりの車両を会場に開かれた古本市で、木祖村に住む太田岳さんが始めました。
■しましま本店実行委員会・太田岳代表(34)
「一つは、私自身が上高地線が大変好きで、もう一つは昔から本のある空間、本屋さんや図書館が好きで、この2つを合わせたら面白いことが出来るんじゃないか、そうやってこのイベントは始まっている」
県内外から8つの書店と2つのカフェが出店し、車内でミニコンサートも開かれました。
■松本市内から
「電車の中という空間と本、普段は結び付かないけれど、このようにしつらえてみるとすごく面白い」
■朝日村から
「本来まったく関係…関係ないこともないか、電車の中で本読むということありますからね」
松本市内でジャズ喫茶を営む夫婦…。
本棚を背負って全国各地を巡る人。
出店者の経歴も様々です。
■東京から出店「歩く本棚」堤聡さん
「普段出会わない人。本が無いと出会わなかった人たちと出会えるのがすごく面白いと思っていて、自分の知らない人たちと出会ってみたい」
こちらは、安曇野市で絵本の古本を中心に販売している出店者です。
■安曇野市から出店「絵本の小部屋こごみ」小谷田照代さん
「私3人の子育て中に、長男生後2カ月から毎日、下の子が小学校低学年まで、10年間ほぼ毎日読んでいたんですね。そのことによって子育てがすごく楽になった。ここら辺はもう、子育てやっている人は必ず読んだことがあるという」
■客(安曇野市から)
「『きょうはなんのひ?』延々と覚えるほど読まされた」
■店主
「覚える、ほんとそう。だってこれお手紙書かなかった?書いた、うちの長男も階段に手紙を書いて」
■客
「肩たたき券とかもらいました。今ごろ出したらいけるかなとか」
■客
「いけるかもしれない」
■客「いけるかな、35歳の息子」
電車の中に本棚を置くと、少し窮屈な空間に。
しかし、それがかえって、客と店主の距離を縮めてくれます。
電車を飛び出して、こんなことも。
上高地線の沿線を歩く、「春のさとやま歩き」です。
沿線の魅力を知ってもらう試みです。
アルピコ交通・上高地線の利用者数は2023年度は、およそ170万人で、コロナ前の水準の97%ほどに回復しました。
ただ、全国的にもそうであるようにローカル線は、利用客増加に苦心しています。
■しましま本店実行委員会・太田岳代表
「上高地線のことをまだまだ知らない人がたくさんいるので、知ってもらって利用してもらう1つの機会になればいいなと思っております」
古本市で、今回は初めてクラウドファンディングを実施しました。
すると、目標金額のおよそ1.5倍、27万4000円が集まりました。
■クラウドファンディング支援者(埼玉から)
「私自身列車の運転士をしているんですけど、列車自体にすごく愛着があるので、今後もぜひ同じような活動をしてほしいし、そういった意味でこれからの経過報告を楽しみにしていきたい」
最後に、本を乗せたまま出発進行!特別なイベントを締めくくりました。
■太田岳代表
「沿線地域とこの鉄道上高地線、地域の宝だと思うので、これをつなぐ架け橋として今後も、レールのように細く長く活動していきたい」
「しましま本店」は、来年も開催予定です。
『電車の中で本を売る…』 非日常の空間が意外な効果を生んでいます。
松本市のアルピコ交通・上高地線新島々駅です。
電車の中に並んでいるのは…本・本・本。
手に取って開く人。
その後ろにも、電車の座席に座って本を読む人。
乗客みんなが「本に夢中」な珍しい光景が広がっています。
(Q電車で読み聞かせというのはどう?)
■松本市内から(祖母と孫)
「初めてですね」
■東京から
「期待にたがわぬ、本の品ぞろえも良いと思うし、雰囲気もとてもよく。来たかいがありました」
先週末、12日に開かれ、およそ120人が来場した「しましま本店」。
先月、引退したばかりの車両を会場に開かれた古本市で、木祖村に住む太田岳さんが始めました。
■しましま本店実行委員会・太田岳代表(34)
「一つは、私自身が上高地線が大変好きで、もう一つは昔から本のある空間、本屋さんや図書館が好きで、この2つを合わせたら面白いことが出来るんじゃないか、そうやってこのイベントは始まっている」
県内外から8つの書店と2つのカフェが出店し、車内でミニコンサートも開かれました。
■松本市内から
「電車の中という空間と本、普段は結び付かないけれど、このようにしつらえてみるとすごく面白い」
■朝日村から
「本来まったく関係…関係ないこともないか、電車の中で本読むということありますからね」
松本市内でジャズ喫茶を営む夫婦…。
本棚を背負って全国各地を巡る人。
出店者の経歴も様々です。
■東京から出店「歩く本棚」堤聡さん
「普段出会わない人。本が無いと出会わなかった人たちと出会えるのがすごく面白いと思っていて、自分の知らない人たちと出会ってみたい」
こちらは、安曇野市で絵本の古本を中心に販売している出店者です。
■安曇野市から出店「絵本の小部屋こごみ」小谷田照代さん
「私3人の子育て中に、長男生後2カ月から毎日、下の子が小学校低学年まで、10年間ほぼ毎日読んでいたんですね。そのことによって子育てがすごく楽になった。ここら辺はもう、子育てやっている人は必ず読んだことがあるという」
■客(安曇野市から)
「『きょうはなんのひ?』延々と覚えるほど読まされた」
■店主
「覚える、ほんとそう。だってこれお手紙書かなかった?書いた、うちの長男も階段に手紙を書いて」
■客
「肩たたき券とかもらいました。今ごろ出したらいけるかなとか」
■客
「いけるかもしれない」
■客「いけるかな、35歳の息子」
電車の中に本棚を置くと、少し窮屈な空間に。
しかし、それがかえって、客と店主の距離を縮めてくれます。
電車を飛び出して、こんなことも。
上高地線の沿線を歩く、「春のさとやま歩き」です。
沿線の魅力を知ってもらう試みです。
アルピコ交通・上高地線の利用者数は2023年度は、およそ170万人で、コロナ前の水準の97%ほどに回復しました。
ただ、全国的にもそうであるようにローカル線は、利用客増加に苦心しています。
■しましま本店実行委員会・太田岳代表
「上高地線のことをまだまだ知らない人がたくさんいるので、知ってもらって利用してもらう1つの機会になればいいなと思っております」
古本市で、今回は初めてクラウドファンディングを実施しました。
すると、目標金額のおよそ1.5倍、27万4000円が集まりました。
■クラウドファンディング支援者(埼玉から)
「私自身列車の運転士をしているんですけど、列車自体にすごく愛着があるので、今後もぜひ同じような活動をしてほしいし、そういった意味でこれからの経過報告を楽しみにしていきたい」
最後に、本を乗せたまま出発進行!特別なイベントを締めくくりました。
■太田岳代表
「沿線地域とこの鉄道上高地線、地域の宝だと思うので、これをつなぐ架け橋として今後も、レールのように細く長く活動していきたい」
「しましま本店」は、来年も開催予定です。