県内ニュース

樹齢400年のシダレザクラ 亀裂見つかり見納めに

見頃を迎えたこちらのサクラ。豊丘村に咲き誇る樹齢400年のシダレザクラです。
幹に亀裂が見つかり枝を切り落とすことが決まったため、今の姿を見られるのは今年が最後となります。

大きく腕を広げたような立派な枝ぶり。
見頃を迎えた花が降り注ぐようです。

豊丘村の堀越地区に咲く大きなシダレザクラ。
推定樹齢は400年以上、村の文化財に指定されている「笹見平(ささみだいら)のしだれ桜」です。

■飯田市から
「立派!やっぱり来たかいあったね」

■諏訪市から
「やっぱりいいサクラだなと思う」

長年愛され、集落を見守って来たサクラの樹。
先月、幹に大きな亀裂が見つかりました。

■地元の自治体で作る団体西部環境美化実行委員会・平勝さん(70)
「ここらまでは(亀裂が)いっとると思います。ずっと上までね。ここなんて特に開いてきてますからね」

風の影響や枝の重みで木が割けたり倒れたりする可能性があるため、地元の自治会は大きな枝2本を切り落とすことに。
裂け目を保護して「治療」を目指します。

■地元の自治体で作る団体西部環境美化実行委員会・平勝さん(70)
「(今の状態を)続けていければいいんでしょうけど、こちらのサクラさんとしてもそう思っとると思うんですけど。とにかく、きれいな感じでまた来年も同じ様に咲いていただきたい」

■近所の男性
「枝切っちゃうと寂しくなるな。末永く皆さんに桜を見に来てもらって楽しんでもらえれば一番いいんじゃないかと思います」

■豊丘村内の男性
「切るには惜しいですね。保存出来たら豊丘の宝になるんでね」

今の姿を楽しめるのは花が散るまで。
サクラの季節が終わった後、枝を落とすということです。